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【20代 サービス業】
転職するなら今のうち??

もともと収入や拘束時間、人手不足が業界の課題となっており新型コロナウイルスの影響で生活が脅かされたオフラインのサービス業従事者。最近プライベートやSNSを通じて若い方から以下のようなご相談を受けることが増えてきました。

このままサービス業を続けていくことに不安を感じているのですが・・

サービス業を誇れる仕事にしていきたいと常々感じている私ですが、このような話を聞くと非常に複雑な心境になります。そりゃ不安にもなるよなぁ・・・と。

アルバイトを含めるとおよそ15年間サービス業に関する仕事をしてきた私が、このような若い方達にどのようにお話しているかを今回赤裸々に語らせていただきたく存じます。一瞬ポジショントークをさせていただきますと、若い方がサービス業から離れていく方が増えれば増えるほど業界は活気が無くなるので是非歯を食いしばって続けて欲しい気持ちも大きいです。

しかし親しい間柄の相談者と、ブログのような発信媒体において華麗な二枚舌を披露することはあまりに誠意がないのでそれはそれは断腸の思いで筆を執るに至りました。

能動的に学び努力を続けることができるならば、別のスキルが身に付く他業種への転職を一度体験してみるのも一つの選択肢では?というのが率直な私の意見です。サービス業に戻ることはできますが、若いうちにスキル形成することは今後ますます重要度を増していきますから。

サービス業の展望と従事者の弱点

サービス業とは?

本来サービス業とは、形のないサービスを提供する全ての職種を指す言葉ですので医師や弁護士もサービス業に含まれるということになります。しかしながら昨今では対面接客を伴う以下のような接客業をサービス業と呼ぶことが多くなっています。

  • 宿泊、飲食サービス業
  • 販売業
  • 受付、電話応対

本記事においては上記のような職種に従事している若い方に、今後のキャリアプランを考える参考にして頂けますと幸いです。

10年後にも価値がある仕事か想像してみよう

セルフレジ、タッチパネル、eコマース。今は扱い慣れていなかったり味気なかったりで敬遠されることもありますが、これらは人件費削減や消費者の利便性を目的として今後も間違いなく開発、導入が進んでいきます。

ぼく自身食事をUberで済ませたり、アマゾンで買い物すること増えたなぁ

そうなったときにも自分の仕事には機械に取って代わられることのない価値と需要(ボリューム)があるかを冷静に分析してみましょう。

後にも触れますが私個人の考察としては、人による提供にこそ価値がある一部のサービスは一種の文化として残り続けると考えています。

サービス業従事者の最大の弱点

PCスキル

冒頭オフラインという言葉を使いましたが、PCスキルやITリテラシーが育ち辛い。これがサービス業に従事し続けることの最大のデメリットです。

キツい言い方かもしれませんが、論理的思考や新しい分野でのスキルアップを避けて単純労働を続けることがある種の目的になっている方も一定数いらっしゃるように感じます。思考停止ってやつです。

もちろんそうでない方もたくさん見てきましたが、一般的にサービス業一筋で生きてきた人はwebマーケティングやSEOに関する知識をはじめ、ExcelやPowerPointを使用した資料作成(帳票類、企画書等)のスキルが置いてけぼりになっています。

そういえばうちの店ももっと整理できそうなのにマニュアルや帳票がバラバラ・・・

IT企業が無くなる?!

こんな表現をされる方がいらっしゃいますが誤解しないでください。全ての業種に様々な形でIT導入が当たり前になり、近い将来IT企業とそうでない企業の境界が無くなっていくことを意味しています。

サービス業そのものが無くなることは考え難いですが、ITをインフラとして有効活用できなければ、企業は生産性を維持向上できず他社に淘汰されることは間違いありません。そもそも圧倒的に人が足りていないわけですから。

サービス業で生き残るために

ここまで少々悲観的な情報を並べてしまいましたが、決してサービス業全てがお先真っ暗というわけではありません。前項のような展望と、それに伴う弱点を認識しておくことで打てる対策があります。

あなたによるサービスの価値は?

先ほどは10年後の話をしましたが、自分がいることで利用ないし購入してくれているお客様が現在どのくらいいるかを考えてみてください。あなた自身がコンテンツになっていたり、機械に真似できないセールススキルを持っていると胸を張れるならば続ける意義は十分にあります。

後身育成はもちろんAI化の際にも、あなたの所有するスキルに高い価値があると評価されればスペシャリストとして重宝されることでしょう。ただしそれを可視化、アウトプットできなければ、企業にとってそのスキルは宝の持ち腐れと捉えられかねないので注意してください。

ハイエンドな文化的ないし専門的知識を有するサービスもある程度ニーズとして残るのではないかと考えています。懐石料理の提供であったり、金融商品や不動産のセールスをイメージすると分かりやすいかもしれません。

STEP

キャリアマップをきちんと描けていますか?

サービス業は本当に素晴らしい仕事です。私自身お客様から直接「ありがとう」と言われる度に「この仕事をしていて良かった」と思っていました。現在のマニュアル作成という”へんてこりん”な仕事をしていてもそれは変わりません。

私個人の話で恐縮なのですが、どうしてサービス業、又その経営部門の仕事を離れたのか正直に申しますと、

俺ってば、別に支配人にもこの会社の役員にもなりたいと思わんな・・・

と感じたことがきっかけです。仕事の内容、生涯賃金、自己能力評価。あらゆる観点からそう思いました。なんやかんやで3年くらい悩みましたが、最終的には「頑張れよ」と送り出してもらいました。

ただ裏を返せば「今の仕事を極めたい」とか「自分の店を持ちたい」といった確固たる意志や向上心があるならば是非それに向かって突き進んでいただきたいです。

その際はプレーヤーとしての運営スキルだけでなく、経営ノウハウを学ぶことも忘れてはいけません。ピンと来ない方は経営と運営の違いをご一読ください。簡単に言うと、良い商品やサービスを提供すれば儲かる、ってほどビジネスは甘くないです。

転職と言ってもどうすれば・・

ジェネラリストよりスペシャリスト

AIに取って代わられやすい仕事というのはすなわち専門性が低いということです。ジェネラリスト(≒総合職)は次第に影が薄くなり、尖ったスキルを持ったスペシャリストが評価を得る時代へと変わってきています。

ここまで読んで頂いた上で不安が拭えなかった方は、IT関連企業への転職を検討してみてはいかがでしょうか。サービス業と同様にIT関連企業でも人材不足は深刻で、未経験でも入社できるケースが多々あります。

プログラミングや動画編集、webデザインといったスキルは今後ますます需要が高まっていく上、将来的には独立してフリーランスとして活動したり、サービス業で貴重な人材として舞い戻れる可能性もあります。

それではどのようなプロセスがあるかご紹介していきます。

recruit

現職を続けながら独学で勉強する

簡単に言ってくれるなよ・・と思われるかもしれませんが、現実問題としてPCに苦手意識があるような状態では好条件の転職を望めません。

最もお勧めな方法が、今私がこうして書いているブログを始めることです。WordpressというCMS(webサイト管理ツール)を使っているのですが、教材はググればいくらでもでてきますし、PCさえあれば年間1万円くらいの予算感でスタートできます。

私も大変参考にさせていただいているヒトデブログというサイトを紹介しておきます。散々いろんなサイトを調べましたが分かりやすさNo.1です。ブロガー界隈で知らない人はいません。

ブログを必死に書いているとPCの扱いに慣れることはもちろん、SEOやwebマーケティングといった知識が勝手についてきます。もう一度言いますが、必死に書いていればの話ですのであしからず。上手くいけば数万円程度の副収入も。

これを書いてる今、私はWordpress1カ月目。この程度なら楽勝!!

スクールを利用して勉強する

自分でスケジュールを立てて着実に学習する自身が無い方はスクールに入りましょう。最近では転職が決定するまでサポートするスクールも出来てきました。こういったスクールはもちろん有料です。

中でもTECHCAMPは即戦力となるITエンジニアを育成する実務的な教育プログラムを用意しています。また、スタートから14日間と転職できなかった場合の全額返金保証があるのでカウンセリングだけでも受けてみてはいかがでしょうか。

転職エージェントでステップアップ!

残念ながらソロ活動で公開求人やハローワークにアプローチしたところでキャリアアップに繋がる可能性は高くありません。

  • あなたのパーソナリティを把握していない
  • やりたい職種、身に付けたいスキルとマッチングしないリスクがある
  • 対象企業の経営の安定度(信頼性)が把握できない

といった理由が挙げられます。もちろん転職エージェントによっては求職者の要望を受け流して件数ばかり当てがってくる企業も少なくありません。転職者からは料金を取れませんので、何が何でも数打って就職させようとしてくるわけです。

親身になって転職をサポートしてくれるところはないのかしら・・・

ITに特化した転職エージェントではありませんが、首都圏・関西圏の20代~30代のビジネスパーソンに対して手厚くフォローしてくれる企業を一社ご紹介します。


マイナビエージェントは非公開求人を含めた多くの企業に太いパイプを持っているため、現実的な範囲で希望に近い職種や条件を提示してくれます。


あなたのこれまでのキャリアと「どうなりたいか」を明確に伝え、ステップアップにつなげていきましょう。

まとめ

多少は参考になったでしょうか。私はサービス業の経営者から「人足りないんだけど誰かいない?」とご相談を受けることがしばしばあります。実際に知人を紹介する際は真っ当なキャリアが積める環境であるかどうかを確認します。簡単に辞められても嫌ですし、当人が将来を展望できる環境でないと意味がないですから。

20代のうちに何かしらスキルを付けておくことはその後の人生を大きく左右します。収入、時間、職種・・何が自分にとっての幸せであるかは人それぞれですが、どうか「努力、挑戦をしなかった」ことによる後悔はしないようにしてもらえたらと願っています。

お力になれるかわかりませんが、もしご相談等あれば下記までお気軽にどうぞ。

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